自己紹介

仕事でのやりがいと葛藤

私は総合病院で理学療法士として働き、多くの患者さんにのリハビリをお手伝いしてきました。病気や怪我をした方に対し運動面からアプローチすることで、患者さんが良くなり退院し、 日常生活を送れるよう手伝いができることにやりがいを感じていました。

一方で、リハビリを頑張っても、何かしらの制限を抱えて生きていかなければならない患者さんも沢山見てきました。 やりたいこともできず、ベッドの上でただただ毎日を過ごしている方や、介護のために時間やお金を費やし、気持ちの余裕がなくなる家族もいました。

入院中の患者さんは皆口を揃えて「早く家に帰りたい」と言います。

その希望通り退院した後の患者さんはどういう生活をしているのか、また再入院して辛い思いをしないようにサポートしたいと思い、6年間働いた病院を辞めた後、在宅分野に転職しました。

患者さん皆が望んでいたご自宅での暮らしは、すごく幸せなものだと思っていました。しかし実際は、家に帰れたはいいものの、自分の思うように生活できない方も多く居ました。無気力になり「早く死にたい」という言葉を何度も耳にしました。

こういった経験から、病気になってからでは遅いと感じることが多くなり、健康寿命や予防医療の重要性を認識しました。

an on treadmill
Photo by William Choquette on Pexels.com

医療職は健康のプロか?

前回、Wellnessの定義についてお話させていただきましたが、私自身健康に携わる仕事をしているのにも関わらずWellnessを実現できていなかったように思います。

身体的には病気ではありませんでしたが、生理痛や頭痛、疲れやすさやなんとなくの不調(いわゆる未病)を感じていましたし、精神面では仕事で辛い現実を知るに連れて、徐々に未来への希望や目標が少なくなっていった気がします。

また、患者さんを健康に導く医療職であるにも関わらず、共に働くスタッフはハードワークで皆あちこちに不調と将来的な不安を抱えていました。病院では病気になった人に検査や治療など対症療法を行いますが、病気にならないための根本にはアプローチできないことに気づきました。

そんな時にきっかけがあり、病気ではなく健康・予防に関する情報を学び、様々考え方を持つ人たちに出会ったことにより、視野が広がりました。そして、まずは自分が健康で生き生きと過ごせるようになることで、まわりにもWellnessを実現できる人を増やしたいと思うようになりました。

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